扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

特別イベント

  • 2018年11月3日(土・祝) 読書会16:00〜18:00
  • 第12回フィロソフィア東京 永井均『倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦』

11月3日(土・祝)第12回フィロソフィア東京

永井均『倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦』



 

哲学ってなんだか難しいイメージ、見慣れない単語もたくさん出てくるし、ちょっと気後れしちゃうなぁ。

確かに、ある側面ではそれは正しいのです。

専門分野の研究では、頭から湯気が出そうな議論が続き、机の上には外国語の難解な文献が山のように重なります。

 

でも、哲学は最初から専門用語を並べた理屈で始まるわけではありません。

哲学の扉は、誰にでも開かれています。

古代ギリシャの哲学者プラトンは、哲学の始まりは「驚き」であると述べました。

そして、フィロソフィア東京の読書会は、その「驚き」から始まる冒険の旅です。

冒険のステージは、私たちが今生きているこの「世界」そのものです。

ちょっとした好奇心と、一冊の哲学書があれば、更にそれを語る仲間がいれば、私たちはこの果てしない世界の中をどこまでも冒険できます。

あれ、ひょっとしたら世界の外までいけるかも。

 

それでは、今回の冒険の記録を見てみましょう。

第12回フィロソフィア東京の課題本は、永井均『倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦』でした。

アインジヒトと呼ばれる猫と大学生二人、大学で倫理学を教えるM先生が登場人物です。

M先生の講義に出席したけれども、どうも先生の話に納得できない大学生二人の愚痴や疑問に対して、なぜか倫理に詳しい猫が軽妙で鋭い論調で答えていきます。

そして、最後には満を持して、M先生と猫のアインジヒトとの直接対決が始まり、一人と一匹の見解の違いから白熱した議論となります。

永井均氏の著書は、猫町倶楽部でもファンが多く、30人の定員はあっと言う間に埋まり、当日は盛会となりました。

 

さて、読書会はどのようなテーマが語られたのでしょうか。

「なんで猫が話し手なの」

「偽善って善なのかな」

「なぜ悪いことをしてはいけないか」

「囚人のジレンマって聞いたことがあるな」

「自分のこどもを育てるとしたら、倫理と道徳をどう教えるか」

など、身近な話題から、倫理学の古典的な問題まで、それぞれ自分の経験を引き合いに出して、話は盛り上がりました。

理系の本を普段よく読まれる参加者の方からは、進化論的な立場からの話も聞けましたし、また、ユーモラスで個性あふれる登場人物への言及では、笑いも巻き起こっていました。

 

哲学のタネは、日常生活のいろんな所に転がっています。

普段意識していないだけで、哲学をする材料はみんなが持っているのです。

ふと立ち止まって課題本を読んで、意見を交換して、ほんのちょっとだけ背伸びをして、自分の生活をもう一度振り返って見たら、きっと今までとは全く違った世界が広がっていることでしょう。

猫町倶楽部の読書会は、専門的な知識や特別な経験は必要ありません。

自分の考えを、自分がいつも使っていることばで、ゆっくりと話してください。

参加者の数だけ本の読み方がありますし、「読んだけど、分からなかった」というのも立派な感想であり、意見です。

その分からなさも共有して、何か一つでもお土産を日常の中に持って帰ると、いつの間にかタネは芽吹き、綺麗な花や、なんとも不思議な実をつけます。

それらが日々の思いがけない瞬間に存在感を発揮したり、また新たな読書や思索への手掛かりとなったりするのです。

今、これを読まれている方の中には、フィロソフィア東京に何度も参加している方はもちろん、猫町倶楽部は常連だけど、そういえばフィロソフィアはまだ一度も行ってないなぁ、という方、或いはHPをチェックしつつもまだ参加を迷っている方もいらっしゃると思います。

フィロソフィア東京のサポーター(読書会のボランティアスタッフ)が、微力ながらも皆さんの冒険の水先案内人となり、読書会を有意義で楽しいものにできるようにお手伝いいたします。

ぜひ一度、課題本を手に取り、無限の可能性が待ち構えるフィロソフィアの扉を開いてみてください。

 

次回は、12/22の毎年恒例のクリスマスパーティでお待ちしております。

 

(写真・文 せいこ)

 



 

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