扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

関西文学サロン月曜会[文学]

  • 2019年7月6日(土) 受付時間16:30 読書会17:00〜19:00 懇親会19:00〜21:00
  • 第53回関西文学サロン月曜会 橋本治『蝶のゆくえ』

遅い梅雨入りを迎えた2019年の夏、運良く天気も恵まれた7月初旬の休日に、第53回関西文学サロン月曜会が開催されました。


今回の課題本は、橋本治『蝶のゆくえ』。
作者の橋本治は『恋愛論』が猫町倶楽部では各地で課題本として取り上げられている馴染み深い作家であり、また、今年1月に作者が亡くなられたこともあって、この機会に読んでみようと思われた方も多かったかもしれません。




本作は様々なライフステージにいる現代の女性たちを主人公にした短編小説です。
しかし鮮やかで美しい蝶のイメージとは裏腹に、それぞれのストーリーはままならない人生を描いた「蝶のゆくえ」をテーマにしたものでした。

半同棲をしている男に浮気を繰り返されながらも、なし崩しにそれを許してしまうアラサーの女の子。
夫が定年になってやっと自分と向き合ってくれると思った矢先に夫に死なれてしまった主婦。
かつて夫と2人でスタイリッシュなライフスタイルを提唱してきたはずなのに、その理想のような家の家政婦のような存在に押し込められてしまった妻。

なんだか全体的にモヤっとする、話が重い、なんて意見も多かった本作でしたが、今回の読書会には36名の参加者(初参加の方も2名)が集まり、とても賑やかな会となりました。




夫婦について、男女について、家族について。
皆それぞれに思うところがあるだろうテーマを語り合う機会というのも、案外に無いものかと思います。
センシティブなテーマについて語るのは時に勇気のいることでもありますが、猫町倶楽部では「他人の意見を否定しない」というルールを設けているため、お互いを尊重し合いながら意見交換ができる仕組みになっています。

会のルールについての説明の後は各テーブルで進行役(ファシリテーター)を決めて、読書会がスタートします。参加回数の浅い方や、やりたくない方にお願いすることは無いので、初めての方は安心してご参加ください。




・父親の死に対して子ども達の反応があっさりし過ぎている
→父親が家庭を顧みなかった結果ではないか
・主体性の無いダメ男って結構いるよね!
・妻がいつまでも夫を待っているというのは男の願望ではないか
・壮年になっても気軽に2人で外食に行ける夫婦関係が羨ましい etc…
なお、書き手の私は浮気をする男性心理を慮ってしまい、その弁明に追われておりました…




読書会が終盤に差し掛かると、ここで恒例のベストドレッサータイムが始まります。
関西文学サロン月曜会では、毎回課題本にちなんだ「ドレスコード」のご用意を参加者の皆さんにお願いしており、各テーブルのベストドレッサーを皆で決める時間があるんです。

今回のドレスコードは「蝶」。
皆さん思い思いに「蝶」を身に付けて来てくださいました。蝶のネイルやピアスをして来られた方や蝶を描いた扇子を作って来て下さった方、蝶々結びの紐を懐から取り出された方など…
( Q.ええっ、蝶々結びもあり?)
( A.もちろんありです。ドレスコードは「遊び」ですので、ちょっとしたもので構いません。むしろそのユルさに場が和んだりして、ベストドレッサーに選ばれてしまうかも…?)
そうして各テーブルから選ばれたベストドレッサーの皆さんがこちら!




ベストドレッサー選定が終わると、猫町倶楽部の今後のイベントスケジュールについて、各分科会から告知があります。




関西猫町倶楽部には、文学サロン月曜会以外にも、主にビジネス系の課題本を扱うアウトプット勉強会、映画を専門にするシネマテーブル、今年発足した藝術部があります。メンバー有志で行う課外活動(※)もたくさんあり、週末はいつもどこかで猫町メンバーが遊んでいます。
(※)課外活動の一つに、「橋本治『窯変 源氏物語』を読む会」があるのですが、この7月でフィナーレを迎えるとのこと。
全14巻を毎月1巻ずつ読む壮大な課外活動に参加された皆さん、本当にお疲れ様でした!

それから、この7月には各分科会合同で開催する初心者読書会がこの月曜会の会場であるラポーティアにて開催されます。




猫町倶楽部への過去参加回数が0〜2回までの方だけが対象ですが、全分科会が同時に行われるイベントはクリスマス会とこの初心者読書会だけだったりします。自分の参加する分科会以外の活動も知ることが出来るイベントになっているんですよ。
初心者読書会での月曜会テーブルの課題本は谷崎潤一郎『春琴抄』です。名作ですね!

さて、各分科会からの告知も終わると、最後に参加者の皆で記念撮影を行います。
今回は文庫本のカバーの蝶がいっぱい!集まるとなお華やかになりますね。
皆さんありがとうございました。




読書会の後は、課題本から離れてラポーティアの料理を食べながらの歓談タイム。
皆さんの表情も心なしか柔らかいですね。



懇親会の後半には、毎回テーマを決めて席替えも行なっており、参加者が自由に興味のあるテーブルに移動して歓談しています。
今回のテーマは、「恋愛」「話し足りん」「映画」「面白いアプリ」「本」。

「大人になってこんなにバカになれるのは恋愛くらい」なんて名言も飛び出す恋愛テーブルが非常に楽しそうでしたが、その後ろのテーブルでは「話し足りん」をテーマに浮気について語り合っていたりするわけで、どのテーブルも楽しいですよ!語り合っていたらそれこそあっという間に時間が過ぎてしまいます。
次はこのテーブルに行こう、なんて考えながらまたご参加頂ければ幸いです。


********************


そして、次回の関西文学サロン月曜会は、年に一度の恒例行事、浴衣読書会です!

課題本:小泉八雲『小泉八雲集』(新潮文庫)

開催日:2019年8月3日(土)
開催場所:京都府 梅小路公園 緑の館
(いつもと会場が異なりますのでご注意ください。JR山陰本線「梅小路京都西」駅からすぐの会場です。)

ドレスコード「浴衣」
(必ず浴衣着用の上ご参加ください。皆が浴衣で楽しむコンセプトの読書会となっていますので、着物や甚平もNGです。浴衣をお持ちでない方は、レンタルについて月曜会のmixiコミュニティで案内していますので、そちらもご参照ください。)

受付開始:14:00
読書会:14:30〜16:30
懇親会:17:00〜19:00

浴衣読書会は、テーブルのお茶菓子から懇親会の料理まで、会の雰囲気に見合うよう様々な工夫を凝らして執り行う、関西文学サロン月曜会の一大行事です。
いつも以上に華やかな会になりますので、これから初めて参加される方も、既に参加されたことのある方も、奮ってご参加ください。心よりお待ちしております。


文:taisho 写真:いぐち、ハルカ、参加者の皆様

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