扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

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  • 【藤が丘会場―豊崎由美のこれを読め!第一回】チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2018年7月20日(金)受付開始18:45 読書会19:15~21:30 懇親会21:40~自由解散
  • 【藤が丘会場―豊崎由美のこれを読め!第一回】チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』

参加者募集中

7月から藤が丘会場の課題本の選書は書評家の豊崎由美さん

豊崎由美のこれを読め!第一回は・・・

  チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)

ここ数年、日本の読書界にとってはマージナルな存在だったアジア文学が次々と翻訳されるようになって慶賀の至り。おかげで、チョ・セヒが1978年に発表した連作短篇集『こびとが打ち上げた小さなボール』がようやく日本語で読めるようになりました。「ようやく」というのも、この小説、言葉の自主規制はなはだしい日本では忌避される単語がバンバン放たれる、ただでさえ翻訳困難な内容になっているからです。
 なんせ冒頭の1篇が、自分たちの家を取り壊しておいて、相場より低い額の保証金しか払わなかった業者の男を、〈せむし〉と〈いざり〉が襲う話。で、最後に置かれた1篇も、同じコンビが、自分たちを置き去りにした見世物で人寄せする移動薬売りを、殺意をもって追いかける話。この2つの物語と、間に挟まれた10篇の舞台になっているのは、朴正煕による軍事独裁政権下、知識人が次々と連行され、資本家によって労働者が搾取される一方だった1970年代の韓国なんです。
 世の中の不公平さに苛立ちを覚えている中産階級の専業主婦が、〈こびと〉に水道を修理してもらい、自分もまた彼の仲間なのだということに思い当たる「やいば」。特権階級の父親に敷かれたレールに反発を覚える受験生が、自分でものを考え、曇りのない目で社会を見ることを学んでいく「軌道回転」と「機械都市」。巨大企業グループの直系一族の青年の目を通し、持てる者の残酷さを活写する「トゲウオが僕の網にやってくる」。
 などなど、さまざまな立場にいる人物を登場させることで、超絶理不尽な時代を立体化させるこの小説の中心にいるのが〈こびと〉一家です。長男ヨンス、次男ヨンホ、長女ヨンヒそれぞれの視点から、家族のために懸命に働いてきた愛情豊かで辛抱強い〈こびと〉の、報われなかった一生を描く表題作。資本家から人間として扱われない労働条件の下、権利意識を学び、組合を結成したヨンスが、静かに怒りを内に育てていく過程を描いた「ウンガン労働者家族の生計費」と「過ちは神にもある」。
 描かれていることの多くは、ギョッとするほど苛烈で過激で過酷です。でも、イメージ喚起力の高い、時に詩的とすらいってもいい文章が、この小説を貫く“悲しみ”に繊細な表情と普遍性を与え、日本人のわたしからも深いレベルにおける共感を引き出すんです。つまり、韓国文学を超えて世界文学になっている作品なんです。こういう小説がベストセラーになり、ロングセラーとして今も読まれ続けているという韓国の読書界を、わたしはリスペクトします。(豊崎由美)

◼️余裕のある方はファン・ジョンウン「誰でもない」(晶文社)も読んでいただけたら嬉しいです。チョ・セヒで1970年代の韓国を、若い作家ジョンウンの短篇集で今の韓国を感じ取っていただけると、視野がさらに広がると思います。(豊崎)
 


■参加条件:課題本の読了及びドレスコードの遵守
 この会の唯一のルールです。未読の方はご参加はご遠慮ください。読了されていない方は会場で参加をお断りさせて頂くことになりますのでご注意ください。
 

■学割で申し込まれた方は、当日必ず学生証をお持ちください。 


※名古屋文学サロン月曜会のmixiコミュニティはこちら
 参加を躊躇されている場合はまずmixiコミュニティに入会されることをオススメします。
 入会申請には一言でかまいませんので必ずメッセージを添えてください。無言申請は承認しておりません。


***********藤が丘会場だけの特別企画*********************

名古屋文学サロン月曜会-藤が丘会場では受付時間を使って「猫町ジャズ講座・歴史編」を開催しています。 毎月の定例会の受付時間を利用して時代を象徴する名曲を1曲に絞って紹介しジャズの歴史を勉強していきます。講師はJAZZ茶房 青猫マスターの高橋さん、生徒役の聞き手は猫町倶楽部主宰のタツヤが担当。読書会に参加する人だけを対象としてます。参加費は無料受講する・しないは自由受講したい人は19:00までに会場の青猫にお越しください。


※キャンセル規定を必ずご確認の上、お申込みください。
※注意:初めてお申込みされる方はメールの受信設定を必ずご確認下さい。PCメール受信拒否等で返信メールが届かない場合があります。

開催日時 2018年7月20日(金)
受付開始18:45 読書会19:15~21:30 懇親会21:40~自由解散
会場名 JAZZ茶房青猫 マップ
名古屋市名東区藤が丘49 アンフィニビルB1 052-776-5624
定員 70名
ドレス・コード 悲しみ
※ドレスコードとは : 参加者の方の服装などの装いに一定のテーマや決まりを設定することで会をより楽しくする『遊び』です。自由な発想で楽しんでください。
参加費 読書会1500円(ドリンク&スイーツ付)  懇親会3500円 (税別)  ※[学割]読書会は300円引きになります
その他 【注意:メールの受信設定を必ずご確認下さい。返信の際アドレス受信拒否等で送れない場合があります。】

■懇親会(アフターパーティ)のお知らせ
   21:40~自由解散  参加費 3500円 (税別) 
 ※懇親会(二次会)に参加されると仲の良い友人も増え、仲の良い友人ができると継続して参加するモチベーションも高まり、その結果「勉強する仕組み」が自然とできるようになります。ぜひ読書会と併せてご参加下さい。毎回80%の方が二次会にも参加されています。

■毎回初参加の方が20%前後、いらっしゃいます。 初めての方も緊張せず参加できるよう運営していますので臆せず、ぜひご参加下さい。 

■学割で申し込まれた方は、当日必ず学生証をお持ちください。


【重要】キャンセル規定 (必ずお読みいただいた上でお申込みをお願い致します)
■キャンセル連絡は会場設営の関係で7/18(水)24:00までに、申込み時に届く内容確認メールの返信にて、キャンセル連絡をお願いします。(この期限を超えた場合でも、必ず上記の方法で、キャンセル連絡してください。)事務局にてカード決済取消し処理を致します。

■銀行振り込みを選択された方へ
・必ず振込完了してからご参加ください。振込が済んでいない場合、参加をお断りする場合がございます。
・お振込されない場合は、振込処理を委託しております㈱ゼウスから自動的にキャンセルとなるメールが届きますが、設営の都合上、猫町倶楽部キャンセル規定に従って、必ずキャンセル連絡をしていただきますようお願い申し上げます。

■営業時間外及び土、日、祝日にご連絡をいただいた場合は、翌営業日から順次対応いたしますので、ご了承ください。

■緊急の場合
土日祝及び営業時間外の緊急のご連絡は、下記までお願いいたします。
nekomachiclub+urgent★gmail.com
 (「★」を「@」に置き換えて送ってください)
(開催時刻後にメッセージを頂いても対応できない場合があります)


≪キャンセル料について≫
■開催日二日前までのキャンセルはキャンセル料は不要です。

■前日及び当日キャンセルはキャンセル料(二次会含む参加費の100%)を頂きます。二次会のみのキャンセルの場合も、キャンセル料が発生しますのでご注意下さい。
  
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