扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

特別イベント

  • 2017年5月27日(土)読書会15:30~ 懇親会18:15~ 
  • トリコ組 第8回猫町BL読書会(男子禁制) 木原音瀬「箱の中」

5月27日(土)猫町倶楽部トリコ組 第八回BL読書会が、名古屋 藤が丘にある青猫刑務所……じゃなかったJAZZ茶房青猫さんで開催されました。





サポーターもはによる入魂の一筆。すばらしい。

今回の課題本はBL読書会では初となる小説、木原音瀬さんの「箱の中」です。BL界の芥川賞とうたわれ、一般の講談社文庫からも刊行されている作品です。ちかごろ話題の痴漢冤罪により刑務所に入ることになった主人公・堂野が、母親から虐待を受けていた喜多川と出会い関係を結んでいく……という社会派な内容にちなんで今回のドレスコードは「ハコ」(社会派とは……)。

「ダンボー(※「よつばと」でおなじみのあいつです)コスするしかないのか」「まさかドレスコードで段ボールをかぶることになるとは……」「運搬が大変そうなので前日に青猫に送っておいていいですか?」とまたもや迷走する参加者たち。ふたを開けてみたら段ボールをかぶっている人は24人中1人しかいませんでした(そりゃそーだ!)。



テーブル札はこちらももは作、AテーブルからDテーブルにかけてストーリー仕立てになっております。どっちの鳥が堂野でどっちが喜多川か、一目瞭然ですよね。



名札にはそれぞれ3ケタの囚人番号がふられています。受付の際に引いてもらうのでだれがどの番号になるかは神のみぞ知る……。当たりの番号はふたつ、堂野と同じ「145」とやおいの「801」。



まさか自分が「801」を引き当てるとは! 参加者のみなさん、運営側が当たりを引いてしまってすみません……やおいの神に愛されすぎてるもんで……。



会場には思いつきでこんなお遊びも。ほとんどの人が堂野と同じ「強制わいせつ罪」で冤罪を訴える中、「強制わいせつ罪したやつマジでぶっ殺す!罪」とかいうややこしい罪状の人もあらわれました。

開始前からぎゃーすか騒ぎすぎて汗だくになりつつ、いよいよ読書会スタートです! 読書会は6~7人にわかれたテーブルで感想を話し合います。ルールはただ一つ「人の意見を否定しないこと」。

今回は小説が課題本ということもあってか、おすすめ本の中に小説が多かった印象です。中には「課題本の描写じゃまだまだぬるいから『ゲルマニウムの夜』が読みたくなった」なんてつわものまで。



どのテーブルでも流されやすく独善的な主人公・堂野に対するバッシングがひどかったようですが、中には「堂野も喜多川も自己形成の段階にあるのだからそんなに悪く言われる意味が分からない」と仰る方も。
「堂野の愛はアガペーで、喜多川の愛はエロス」
「女性の描き方が非常にミソジニックでは?」
「芝視点で薄い本ください」
「堂野は喜多川があらわれなければ、妻の浮気が発覚してもそのままずるずる離婚せずにお腹の子を育てあげたのではないか?」

さまざまな意見が飛び交う中、木原音瀬ガチ勢からは「『箱の中』なんてまだまだぬるい。他のはもっとひどい」という意見もあり、作家論に発展していきました。
今回の読書会に参加して、「幸福であまい夢のような物語だけが人を救うわけではないのだ」と改めて感じさせられました。人間の悪辣さを見事に描き切ったBL界では異色とされる木原音瀬作品がここまで絶大な人気を誇っているのはその証左といえるでしょう。

最後は各テーブルから選ばれたベストドレッサーを発表。





「ハコ」=ライブハウス、ということでBL読書会Tシャツを自作!

読書会の最後は青猫マスターによる「今日の一曲」はエルトン・ジョンの「Your Song」。いつもながら不思議なテンションのマスター「最初は女性ばかりに囲まれてうれしいんだけど、だんだんさびしくなってくる……」。



読書会の後は会場を移動して懇親会。カップル限定参加の男性陣もくわわって楽しいゆうべとなりました。

次回BL読書会は8月26日(土)、課題本は第一回BL読書会課題本「同級生」の著者・中村明日美子さんの「ダブルミンツ」を予定しています。
この回をもちまして、トリコ組BL読書会はいったん終了とさせていただきます。泣いても笑ってもこれが最後。読書会は男子禁制ですが、懇親会の男性カップル制限をとりはらい、男性一人参加も可能にしたいと思っているのでぜひぜひふるってご参加ください。


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文責:トリコ
撮影:ayuppe

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