扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

東京文学サロン月曜会[文学]

  • 2019年3月2日(土曜日) 8時30分東京駅集合 19時東京駅到着 19時~21時懇親会
  • 第110回 東京文学サロン月曜会 佐原日帰り旅行「桜の森の満開の下・白痴」

猫町倶楽部月曜会、今回はいつもの代官山chano-maを抜け出して、バス旅行に出かけました。例年は一泊旅行を開催していましたが、今回は初の試みとなる日帰り旅行です。行先は千葉県香取市。

絶好の旅行日和となった当日、東京駅近くに集合した参加者は、日程や旅先の紹介が記されたしおりをもらい、バスに乗り込みます。





行先は、ハワイ……?

9時になり、予定通り出発。バスの中では自己紹介。皆さん旅行への意気込みを語ります。猫町旅行に毎回参加している人、旅行は初めての人、猫町倶楽部自体が初めての人とさまざまです。



ところで、これから行く千葉県香取市は千葉県の北東部にある市です。香取神宮が立地し、中心部である佐原は江戸時代からの繁栄を感じさせる古い町並みが残されています。「しょうゆジェラートアイス」も売っています。


そんなことを話している間に、最初の目的地である香取神宮に到着しました。


大きい鳥居を抜け、参道を上ると朱色の楼門があります。


この楼門をくぐると漆黒の拝殿が現れますので、皆で参拝。参拝後は、おみくじを引いたり、鹿にエサをやったり、名物の団子を食べたり。




続いて一行は町並みの中心地へと向かいました。佐原の町並みは関東初の重要伝統的町並み保存地区に選定されており、最近は観光客も増えてきました。
まずは料亭「宮定」にてお食事。創業二百年を超える老舗で、元々は魚屋でした。



趣ある外観ですが、中も立派です。大広間で和食をいただきました。古い町に来た感じがして旅行気分も高まります。




食事を終えると、続いてグループに分かれて町並み散策の時間です。町の中心部を小野川が流れ、両岸に昔ながらの商家が軒を連ねます。川沿いの風景を眺めると心は和むというものです。




昼食場所の隣には、日本地図を作った伊能忠敬の旧宅が。忠敬は婿養子として佐原に来て、佐原の地では名主として町内をまとめ、天明の大飢饉では私財をなげうって町民を救ったというエピソードもあります。



一方こちらは江戸時代より続く酒造。酒造工程の説明を真剣に聞く参加者たち。見学後に試飲もできます(どぶろく美味しい!)。




また、この日はひな祭りの前日ということもあって、「さわら雛めぐり」が開催されていました。各店舗秘蔵の雛人形が町中に飾られていてにぎやかです。



他にも伝統ある店舗や、最近オープンしたコーヒーショップ、伊能忠敬の記念館、祭りの山車が展示されている施設など見所はたくさんありました。

町並みを楽しんだところで、読書会会場の「道の駅・川の駅水の郷さわら」に移動します。利根川に面し、防災施設を兼ねた「川の駅」を有する道の駅です。お土産を購入したところで、お待ちかねの読書会が始まります。

今回の課題本は坂口安吾の短編集『桜の森の満開の下・白痴』。



A「いきなり『風博士』だったからとまどいましたね。1冊全部この文体だったらどうしようかと思いました」
B「嗚呼、風博士はお気に召しませんでした乎。それは大変残念である。では好きな作品は何ですか?」
A「『桜の森の満開の下』のような、幻想的な話が好きでした。もうすぐ桜の季節だし」
B「やっぱり桜は特別な雰囲気ありますから、桜を見て人が変わってしまうのもわかる気がする」
A「あと戦争の話もいくつかありましたが、印象深かったです。他の作家の戦争もので見られるような、戦争の悲惨さを訴えるような内容とは雰囲気がだいぶ違っていて。風博士さんはどの作品が好きなんですか?」
B「ええと、私は別に風博士ではないんですが、『夜長姫と耳男』も人気でした。どの作品も女性の描かれ方が独特ですよね」
A「風博士さんは耳を切り落とすような女性が好みというわけですね。なるほど。確かに普通の男女の恋愛を描いた作品は少ないですね。『白痴』の男女も恋愛感情とは違う気がするし」
B「あと『アンゴウ』も好きです。ストーリーは(さっき日本酒飲みすぎたせいもあって)ここで言うことはできないですけど」
A「『アンゴウ』人気ありました。この短編集では異色な感じでしたが。それから……」


まだまだ話は尽きませんが、読書会はここまで。バスに乗って帰路につきます。

バスの中では旅行の感想を全員で語りました。観光での体験を話す人から、熱い文学論を語る人まで。いやあ盛り上がった旅行でしたねえ。あまりに盛り上がったので危うく全体写真を撮り忘れるところでした。酒々井パーキングエリアで仲良く撮影。



東京についた参加者のうち、希望者は懇親会に参加してすき焼きを堪能してから、一同自宅へと帰っていったのでした。

猫町旅行は、同じ趣味を持った人が観光地やバスの中で交流することで、知らない人同士でも一気に仲良くなれるイベントです。今回参加した方も、残念ながら参加できなかった方も、次の機会にはぜひご参加ください。

もちろん定例会にも来てくださいね。猫町倶楽部月曜会、次回は3月31日(日)に代官山chano-maで開催します。受付開始16:10、読書会開始16:30、課題本はフランツ・カフカ『審判』です。よろしくお願いします。

記:たかはし 写真:みのり

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