扉を開けると本の向こう側の世界が広がっていた。

猫町倶楽部とは、参加者が毎回課題図書を読了して集まり、
それぞれの気付きをアウトプットすることで学びを深め合う読書会です。

名古屋文学サロン月曜会[文学]

  • 2020年2月5日(水) 
  • 月曜会名古屋会場 長編読書会『平家物語』第一回

2020年2月5日、北風に乗って琵琶法師の声が微かに聞こえてきそうな冬の日に、『平家物語』(三の巻まで)の読書会が開催されました。こちらは今年度の長編読書会の第1回目も兼ねています。
誰もが聞いたことのある「祇園精舎の鐘の声…」のフレーズ。そこからいったいどんな物語が紡がれるのか。「普段は読まない古典ジャンルだけどこれを機に挑戦してみたい!」「思い入れのある作品なので、久しぶりに読書会に参加してみました!」と意気込む40名の方が参加され、会場は満員御礼です!

入り口では「琵琶にゃんこ」がみなさんをお出迎え。

そして月曜会恒例・今回も素敵なテーブル札…!!

『平家物語』の訳本は各出版社ごとにそれぞれ特色があり、どれを選ぶかで作品の印象も少しずつ変わってきます。
一つのテーブルでも、こんなにたくさんの種類の訳本・関連本が集まりました!自分の選んだ本をお互いに見せ合うのも読書会の楽しみのひとつですね。
関連本として学生時代の教科書をお持ちいただいた方もいらっしゃいました。

猫町倶楽部のルールは「他人の意見を否定しない」こと。それさえ守れば、何を話しても大丈夫です。
「『平家物語』には初めて挑戦する!」という参加者も多かった今回、それぞれのテーブルではどんな意見が出たのでしょうか。

・敗者に焦点を当てた物語になっているのが面白い。やはり日本人は負けた側の話が好きなのか。
・清盛が悪者として描かれていて、一族から信頼が厚かったとされる本来の清盛像とは異なっている。
・歴史に忠実であるとは言えないが、それだけに誰が何のためにこの物語を作り、琵琶法師に語らせたのかが興味深い。

・当時の庶民にとっては、成功物語よりも悲劇や没落の方が面白かったのかも。ワイドショーを見る感覚。
・重盛の早すぎる退場は、今後の平家の運命を匂わせている。
・師長が流罪先でもポジティブ。当時の人にとって流罪や出家の位置づけはどのような感じだったのだろうか。

・人間の欲望が露骨なのは昔も今も同じ。
・歴史の勉強をもっとしておけば良かった。
・いろいろな翻訳があり、見比べると面白い。
・源氏物語と違い、女性の章が少なく、また軽んじられて書かれていると思った。
・貴族から武士へ徐々に時代が変わっていく状況の中、いろいろな人物が暗躍しているのが分かった。

・平家の成り上がりの過程が描かれなかったのは残念。
・源氏が天下をとった正当性を示すために平家のダメなところを挙げている感じがする。
・お坊さんたちがこんなに暴れて好き放題していることに驚いた。信長の延暦寺焼き討ちはひどいことだと思っていたが、彼らの振る舞いをみて納得した部分があった。

さて、読書会も終盤に差し掛かりここでベストドレッサーの選出へと移ります。本日のドレスコードは「夢」です。

自らの夢(と眠り)を体現した方、はたまた誰かの夢を背負った方など、さまざまな「夢」の形を見ることができました。ベストドレッサーに選ばれた方々、おめでとうございました!


読書会の後は懇親会へと移ります。今回の懇親会会場は、しゃぶしゃぶの「UMEHA」さんです。


懇親会でもこのように本を開く勉強熱心なテーブルも……!
ほんの三巻分でも、登場人物も事件も盛りだくさんだった平家物語、まだまだ話は尽きません。


長編読書会「平家物語」(今回含め全四回)は、今後4・6・8月に特別イベントとして開催します。平家を待ち受ける運命に思いを馳せたみなさん、ぜひ読了を目指してみませんか?
第2回以降のサポーターもまだまだ募集していますので、興味のある方はぜひサポーターまでお声がけください!

文:はるこ
写真:月曜会12.5期サポーター

猫町倶楽部ではmixiコミュニティを中心に情報を発信しています。今回の読書会に初めて参加された方、これから月曜会に参加してみたいと思っている方は是非チェックしてみてください。
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●mixi – コミュニティ『名古屋文学サロン月曜会』
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